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犬の心と健やかな発育

  • 1 日前
  • 読了時間: 7分

先日朝から高速のって獣医さん行ってきました。

獣医さんと「犬のストレスと自己免疫」の話をしました。


この獣医さんは獣医学博士です。

先生の考え方を、先生のコラムから抜粋します。


<抜粋>

さて,私の考える名医とは,“判断力”と“五感による診断力”がキーワードになる。

判断力とは,それには豊富な臨床経験,特に多くの修羅場を乗り越え蓄積された経験からくる総合力である。

重要な点は,多くの経験を決して無駄にしない姿勢が,より適切な判断力の源となるということである。経験を無駄にしない姿勢とは,常に最新の獣医学と向きあっている中で,よりよい治療を模索し,今までの治療を反省しながらその経験をデータベース化する能力と言ってもよいかも知れない。

癌患者の末期医療にあたって,自宅へ帰してあげるタイミングなどは,やはり判断力がものをいう。


次に五感による診断力とは,臨床家に絶対必要な検査手技である視診,聴診,触診,打診による診断能力のことである。

聴診や触診には,多分先天的な能力の差があることは多分多くの人が感じていると思う。


しかし,スタートラインでの能力の差は,日々の努力で十分に逆転できる。

診察台の上にあがる以前また,診察台の上にいる動物を観察する力を鍛えることが,最も重要な診断アイテムであることが忘れられているのでは…と心配することがある。

動物の顔色をよく観察すること,指先に神経を集中させて丁寧な触診してみること,比較的静かなX線室内などで,もう一度注意深く聴診してみること,打診もしてみることなどが名医に求められることである。


名医は特に,触診と聴診にこだわりがあり,当然上手い.一方,診断にこだわるあまり,飼い主の話をよく聞くことさえおろそかにして,すぐに血液検査やX線検査に走ったり,そしてひどい場合,診断が下せないのは病院にCT装置がないためだとまで瞬時に考えてしまうといったことなどないであろう。


一つの診断名がそんなに重要なのであろうか…?名医は診断名にはこだわらない.そして,動物の状態の変化をしっかりと観察することに力を注ぐ。診断名など後からついてくると考えているからである.


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わたし自身が思う、昨今の飼主さんたちはほんとうに、「犬を中心に」考えているだろうか?ということ。


今日先生とも話したことでいちばん大きな内容は「心ってものすごく大事だしストレスは怖い」っていうこと。

嬉しい、安心する、不安、怖い、寂しい、心細い。

犬たちには心があり、心は毎日の出来事や環境からさまざまな影響を受けています。

犬は言葉で「つらい」「苦しい」と伝えることができません。


そのため、ストレスや不安を我慢しながら生活していることも少なくありません。

「イヤだ」を伝えようとすれば、ともすれば問題行動とされてしまう。

近年では、「脳腸相関(のうちょうそうかん)」という考え方が知られるようになり、脳(心)と腸(体)はお互いに影響し合っていることがわかってきました。


たとえば、ブリーダー宅から新しい家への犬生のスタート、引っ越し、模様替え、近所の住宅や道路の工事の音、家族構成の変化、生活リズムの乱れ、長時間の留守番、気温や気圧などの気候・天気の変化、洋服を着る着ない、散歩ルートの違い、日常に起きるすべてのことは、犬にとって、ストレスになる可能性をはらんでいます。


すべてが「イヤ」なのではなく、異なること、変化に対して犬たちは理由がわかりませんから、異なるということへの不安や違和感を最初に覚えることは、自然なことです。


犬の心がストレスを受けると、自律神経やホルモンのバランスが乱れます。

自立神経が乱れると腸の働きにも影響が及びます。


その結果、食欲不振や軟便、下痢、元気の低下などの症状が現れることがあります。

人間だって、ストレスのかかる出来事に直面すると、お腹がキュルキュル・・・って経験したことありませんか?心配事があると食欲が湧かない、経験したことがありませんか?


腸は「第二の脳」とも呼ばれ、免疫細胞の多くが集まる大切な器官です。


このため、腸内環境が乱れると免疫のバランスにも影響し、特に自己免疫疾患などの持病がある犬では、体調が不安定になりやすいことがあります。

自己免疫疾患のない、通常の暮らしをしていた犬の自己免疫が暴走し、さまざまな健康トラブルが起きることもあります。


下痢などで抗生物質の投薬が必要になる場合もありますが、抗生物質は原因となる細菌を抑える一方で、腸内の有用な細菌にも影響を与えることがあります。

抗生物質は英語でanti-bioticsです。つまり良い菌も良くない菌もすべて殺してしまうので、せっかく腸活して育てた腸内環境も、抗生物質によって壊されてしまうことがあります。


その結果、腸内環境の回復に時間がかかり、体調が安定しにくくなることもあります。

いったんは抗生物質の投薬により便がかたまっても、また、軟便を繰り返す、また投薬、という軟便の無限ループに入るのはこのケースが多いです。

ストレス → 腸の乱れ → 免疫の乱れ → 体調不良 → さらにストレスこの繰り返しで、だんだんと犬が弱っていく、という悪循環に陥ることがあります。

もちろん、すべての体調不良がストレスだけで起こるわけではありません。


しかし、ストレスが体調に影響を与える要因の一つになることは、多くの研究で示されています。

だからこそ、犬を人の都合だけで振り回さないことが大切です。


この子の心は、いま、安心できているだろうか?

この子はいま、熟睡できているだろうか?

この子の心はいま、疲れたり委縮したり緊張したり興奮していないだろうか?

これがいちばん大事なことです。


犬が尾を振っていることはすべてが犬が元気ということでもなく、緊張でも、不安でも、興奮でも犬は尾を振ります。

「これくらいなら大丈夫。」

「犬だから慣れるだろう。」

そんな小さな積み重ねが、大きなストレスになることもあります。


飼主さんを見ていると、小さな子犬もあちこち連れまわしたり、家族中でかまったり、ケージのまわりに常に誰かがいたり、お世話をして「あげている」風ですが犬を寝かせていなかったり、それ、ぜったい犬が体調崩すパターンだなあというシーンをたくさん目にします。


犬は人よりも体が小さく、体調不良が進行しやすい場合もあります。

体調が急変することも珍しくありません。だからこそ、心をおろそかにしないでほしい。

ストレスを甘く見ないでほしい。

安心できる環境をつくってほしい。

小さな、もの言えぬ犬たちの心がいま、どんなふうに必死に環境に順応しようとしているか、察して見守ってあげてほしい。

ムリをさせず、穏やかに生活リズムをできるだけ整える。

小さな変化を見逃さず、必要なときは早めに獣医師へ相談する。


こうした毎日の積み重ねが、犬の健康を支えます。

犬はぬいぐるみではないし、人間の子どもでもなく、モノ言えない心ある動物で、感情があり、体があり、そして一度きりの命があります。


SNS時代の弊害で、あれもこれもしてあげないといけない、あれもこれもパピーのうちからはじめなくてはいけない、飼主さんの情報過多によって、その矛先は犬に向かい、健康に送り出したはずの犬たちが体調を崩すことは、なにより心配だし、心を痛め、胸が苦しくなる思いでいます。


犬と暮らすことはたのしいことだし、しあわせをたくさん運んでくれます。

けれど、小さな命を思いやり、見守り、丁寧に、過保護にせず、穏やかに育てる。

これは、正解のない、わたしたちのイマジネーションと心が試されることでもあると思っています。

肩の力を抜いて、情報に一喜一憂せず、命を育てていってほしいと心から願います。


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『 Monamour SELECT(モンアムールセレクト)』


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